2012-11-24 「僕は天使ぢゃないよ」& あがた森魚ミニライブ @ 第22回映画祭TAMA CINEMA FORUM

→ 第22回映画祭TAMA CINEMA FORUM

  • 当日券が買えたので、夜は あがた森魚「ぼくは天使ぢゃないよ」とミニライブを見まっす。 posted at 14:40:16
  • TAMA CINEMA FORUM って知らなかったんだけど22年もやってて、中身も豪華。今年も大林監督とか前田敦子とか、エガちゃんのピーピーピー収録まで! posted at 14:48:07
  • 過去の映画祭のパネルを見たら、初回は淀川先生におすぎだし、水野晴郎を呼んでシベ超ナイト、02年にミスターと大泉さん、06年の時点で園子温特集とか、全くもって侮れない! posted at 14:53:16

そもそもこの映画祭の存在を知ったのが昨日で。悔やまれるのは、もっと昔に知っていれば毎年行ってただろうに、ってのと、今週エガちゃんが来ていたなんて…ってのと。そんなこともあり今日は気合入れて行った。
ちょうどサントラ盤がリイシューされたばかりで、タイミングも良かったのだよね。

小さめのホールは6割くらいの入りだったかな。上映前にあがた氏本人があいさつ。

→ 解説・あらすじ 僕は天使ぢゃないよ – goo 映画

あがた森魚のデビュー曲「赤色エレジー」は林静一の同名のマンガに感銘を受けて作られた。それがヒットして印税が入ったこともあり、「赤色エレジー」を原作にした映画「ぼくは天使ぢゃないよ」を作ったということだそうだ(今日話していた内容より)。 今日は35mmフィルムでの上映。74年頃の撮影だが、画質はそんなに悪くない。

出演陣は超豪華。のっけから あがた、大滝詠一(ヒゲ時代)、横尾忠則の3ショットで始まるし。フォーク人脈でいうと山本コウタロー、泉谷しげる、あとはクレジットでしかわからなかったけど(あんまり知らないもんで…)友部正人、中川五郎といったベルウッドの人たち。桃井かおり、岡本喜八監督まで!
したがって 役者以外の人の演技はおおかた どヘタなのだが、まあー、この映画の真価はそういうところにはないだろう。

カラーとモノクロの交錯、セリフの3割くらいがカメラ目線だったり、2画面分割のような画面内の構図を作ったり、非常に70年代の実験精神を感じさせる。見世物小屋の人々が出てくるところは寺山みたいだ。

音楽はもちろん「赤色エレジー」のほか、ティン・パン・アレーなどが使われているが、要所要所で一番効果的に聞こえるのが大滝詠一の1stからの楽曲で、「それはぼくぢゃないよ」「びんぼう」。「びんぼう」は会社で組合員のおばちゃん達が曲に合わせて行進してきたりするちょっと面白いシーン。当時の感じだとミュージカル映画、今視点だとPVっぽい…かな?

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続いて登場した現在のあがた森魚。喋っているうちに熱くなってきて言葉が溢れ出す感じに。「40年前に作った映画だけど今見てもハラハラする。そんなこともあってちょっと高揚しているかも」てなことを言っていた。
最初の曲はマイクを使わず、客席ひな壇に乗り込んで生歌(曲名わからない…)。
以降、ウッドベースを交えて「サルビアの花」、12/20発売予定のニューアルバム「ぐすぺり幼年期」(装画は奈良美智!) から「川口元郷 122号線」、「赤色エレジー」と。アンコールに答えて「佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど」。合間にも語りは盛りだくさんで。
小さい空間でビシっと伝わって来ましたわ。。。
 
終演後はサイン会も。サイン入れるためにCDのビニールパッケージを自分で開ける人は初めて見たw(もちろんちゃんと係の人もやってたんだけど)。

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