立川談春25周年スペシャル独演会-THE FINAL-「たちきり」(2010/3/27 東京厚生年金会館)
当初、夜の一回だけだったのだがそれが一瞬にして完売してしまったため急遽昼に追加公演が行われることになった。その追加公演。3月末で閉館する東京厚生年金会館のホールは満員。当日券はSS席だけ若干あった模様。
会場内ははずれ無しの福引き、談春チロルチョコ販売(!)、談春パネル写真展、東京厚生年金で演じた落語家たち(文楽、馬生、志ん朝、圓生、5代目小さん、5代目圓楽、4代目金馬など)のパネル写真展など趣向が多い。
高座の後ろにスクリーンが。まずはVTRが流れる。師匠談志も東京厚生年金会館でやったときにスクリーンを使っていて、スクリーンの是非を観客に問いはじめて客席に降りてしまい、出番でない談春が高座に上げられてしまった、そのときの模様が映し出される。それから談春が東京厚生年金で初めてやったときは、もう一人のあこがれの人、志ん朝の前座としてだった、などをホールの控え室で語る。
そのVが終わったところで登場し(前座はないのだった)、「粗忽の使者」。
下がったところで、またV。これが本人の休憩時間兼マクラの役割を果たしている。次の「愛宕山」にからめて、現在でも「かわらけ投げ」ができる高雄山神護寺で実際にかわらけ投げてみせていた。ああいう円盤上のものだったのかと初めて知って非常に興味深かった。で、「愛宕山」熱演。
ここで20分休憩。
その後はVなしで入ってきて、マクラもほとんどなく「たちきり」をじっくりと聞かせる。
そのうまさについてはもう今更いうまでもなく。しかし、これを夜もまたやるのかと思うとほんと恐れ入る。
最後は「写真集買ってください」と言ってた(会場では先行発売)。
立川談春 (橘蓮二写真集 噺家)
2010/03/27 |