タモリ3 戦後日本歌謡史

この前ディスクユニオンで入手したやつ。1981年。
このLPをめぐる顛末は「タモリ: 芸能史上、永遠に謎の人物 (文藝別冊/KAWADE夢ムック)」の樫原辰郎「麗しのタモリLP」に記述がある。
「タモリ2」より前に制作が始まったが途中で「すべてのレコード会社を敵に回すため」発売禁止。80年代にアルファレコードで作業再開されたが完成後にビクターが発売せず。一般のルートでは出せないので新星堂チェーンのみで発売、だが圧力がかかってすぐに廃盤。未だこれだけはCD化もされていない。

内容は聞こうと思えばYouTubeあたりに転がっているけど、AB両面 昭和21年から55年までの歌謡曲史で、34曲すべて実際の曲のパロディとなっている。「リンゴの唄」から「ロックンロール・ウィドウ」まで。メロディは微妙に変えてあるがアレンジは一曲(松山千春。悪意満載のアレンジ)を除いては原曲に近いものになってる。
合間に竹村健一的な人、大屋政子的な人などがコメントを挟む。

歌詞カードには歌詞全部載ってる。今だと多分アウトなのも。

プロデュースは高平哲郎と宮住俊介。ご本人がblogに当時の状況を書いているのだね
宮住 俊介:タモリ3「戦後日本歌謡史」その2 – livedoor Blog(ブログ)
やっぱりこれだけの曲をすべてパロディにするということは、数々の大御所をも激怒させる可能性のある恐ろしいことだったのだな。

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戸部田誠 (てれびのスキマ)

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