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俺はロッキンローラー (廣済堂文庫) 内田 裕也 吉田 豪 廣済堂出版 2008-12-19 |
76年に出た自伝(ゴーストは高平哲郎)の再発。
内田裕也とは何者なのか、という長年の謎(でも追求しようとは一度も思わなかった謎)がこれを読むとある程度わかってしまうのであった。
ミュージシャンとして捉えるとそんなにレコード出してるわけでもないし、代表曲があるわけでもない(そもそも 「音楽的才能がない」と誰かの発言として書かれているしw)。それよりは「反骨すぎてやけに目立ってしまう商売度外視プロモーター」として捉える方が本質が理解できるのかなと思う。
フラワー・トラベリン・バンドの他にも初期のタイガース、クリエイションに絡んでいたり周辺に近田春夫がいたり。ナベプロの初期の話とか。
75年ワールドロックフェスティバル(後楽園球場)にジェフ・ベック、76年浅草国際劇場にフランク・ザッパを呼ぶってこともやってたのな。
ジョンとヨーコとも親交があったとか、ルー・リードに「おめーにロックンロールできんのかよ」と喧嘩ふっかけたとかw、ジョー山中をフェリックス・パパラルディ(クリームのプロデューサー, マウンテン)がプロデュースする話とか、洋楽好きな人にも興味深い話はある。
いわゆるヤンチャ系の話はそんなに表立って書いてないけど、喧嘩でウィンチェスターを調達 などということがサラッと書いてあったりするので全く油断ならない。