ザ・ドリフターズ特集 – 第5回したまちコメディ映画祭in台東

→ コメディ栄誉賞 ザ・ドリフターズ特集 – 第5回したまちコメディ映画祭in台東

今年のしたコメ、ちょっと地味な感じだが。。。
コメディ栄誉賞がドリフで、昨日今日とドリフの映画を上映していた。上野の東京都美術館。
ドリフの映画って東宝と松竹あわせて21本も撮られているんだそうだが、一つもDVDにはなっていない。そんなこともあって頑張って見に行ってみた。
今日は二本立てで二作とも渡辺祐介監督。

ドリフターズですよ! 特訓特訓また特訓 (’69)


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東宝。佐藤利明氏によると渡辺監督が松竹でできないこと(=タブーに踏みこむ)を全部やってしまった作品。
ストーリーの軸に「軍国主義」があって、長さんの各メンバーへのお仕置きは常に「海軍精神注入棒」による「バッタ」(今でいうケツバット。実際に日本海軍で行われていた。)である。その他 精神病院、投身自殺ギャグ、首吊りギャグなどがあり、エンディングもちょっと解釈によってはアレなんで、今の基準だとDVDでもちょっと無理なのかなぁ、って感じではある。

マドンナ的役柄に山本陽子。ほかに西村晃、左とん平、三木のり平など。志村は志村康範でクレジットが出ていて、左とん平の会社の社員としてちょっとだけ映ってたのがそうだと思う。内田裕也はすっかり見落としていた。
あとは当時の花やしきが出てくるのが良い!

トークショー

佐藤利明とホフディラン小宮山雄飛のトーク。

  • (佐)当時の話を聞くと、ドリフが出ていてナベプロの売り出したい人(天地真理など)の枠があればあとは作り手のやりたい放題だったらしい。
  • (小)90年代の半ば頃に中野で映画の一挙上映があった。このときは日本全国のドリフファンが集まって階段にまで人があふれた。
  • (小)この(中野での)映画の上映以前は社会の縮図としてのドリフの構造に言及する人はいなかった
  • (佐)社会の縮図であるというのは今は志村本やいかりや本にも書いてあるが、昔は本人たちも言っていなかった。90年代に認識が変わったのではないか。
  • (小)中野の上映会にはブーさんが必ず来ていた。ブーさんはあの人自身がドリフファン。上映会のあとにブーさんを囲んで食事できるのが楽しくて。そこからの付き合い。当時奥さんが亡くなった頃だったので、ブーさんの家で掃除をしたりしていた。そうするとご褒美でブーさんの膨大なビデオライブラリ(VHSではなくベータ)から何本か貸してもらえるのでそれをダビングして。そんな学生時代。
  • (小)昨日四国でフェスがあってブーさんに来てもらった。せっかくなので今日のために当時の話を聞こうと思ったが「おぼえてないよー」と。給料制で働かされて働かされて大変だったが、映画だけは給料の枠外だった、と言っていた。
  • (小)ブーさん「深夜に撮影することが多かった。ただでさえぼく寝ちゃうでしょ。本番中によく寝てた。そうするとカメラさんが避けてくれるんだ」
  • (小)(何日か前に)渋谷で仲本さんを見かけた。店はだいぶ前に閉めちゃったんだけど。カフェに奥さんといて(店の物じゃない)どこかで買ってきたものを食べていたw お店の人も言えなかったんだろうなーとw

その後、「舞妓はんだよ …」の見所紹介。小宮山雄飛的ベストの作品は「冒険・冒険また冒険 」だそうである。

舞妓はんだよ 全員集合!! (’72)


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京都を舞台にしていて、関西芸人も参加で異種格闘技戦のような。西川きよし(ドリフと直接の絡みはない)、岡八郎、正司歌江。
芦屋雁之助が敵役で出ずっぱり。
色々あって後半は汚い舞妓がいっぱい出てくることになる。。。色々ぶち込んである割にはこなれた感じの作り。

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