大河原邦男・笹川ひろし 対談講演会 @稲城市立iプラザ (後編)


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大河原邦男作品展」の関連イベント。

前編につづき後編。
なお、文章は大体の内容なので表現などは実際の発言と違っているかもしれませむ。

  • [笹] (タツノコプロの)最初の苦しかった時期は給料の遅配などもあって。その頃スローガンとして「世界の子供に夢を」というのを書いて社内に貼った。翌日になったらその上に「我々にも夢を」ってのが貼られてて、社長が頭抱えちゃった(笑)
    会社としての組織になっていくにつれて、クリエイターの給料は色々問題になった。
    (天野喜孝について)天才を時間給で計るのはね…
  • [大] タツノコプロでは天野喜孝がいたし、ガンダムでは天才の安彦(良和)がいた。でも彼らは金属削ったりできないからね(笑) 安彦とは仲間意識があった。
  • [笹] 何年かタツノコプロを抜けたことがある。(その頃の仕事は)「ハットリくん」「ヤマト」の終りの方かな?同時に監督4本くらいとか。これはできない。で、戻った。
  • [大] 笹川さんが出たときに、事務所にサンライズを連れていった。そのときにいたのが 上北ふたご ちゃん。ヤッターマン(リメイク版)もやったし、今度のもキャラデザインやっている。
  • [笹] いろんな優秀なひとがいた。
  • [大] 今のスタジオぴえろの社長も虫プロから来ていたし。
  • [笹] 「こち亀」の秋本治もアニメーターやっていた。短い間だったけど。
  • [大] (「タツノコ四天王」について)絵コンテがわからない!絵はイマイチだった
  • [笹] 押井(守)さんは字もわからない(笑)
  • [大] ヤッターマンの2年間でギャグはこうデザインすればいいのかと学んだ。
  • [笹] (稲城なしの助の話の流れで) (会津若松市のキャラ)お城ボくんってのをやってる
  • [大] この頃のメカはキャラになっていない。工業デザイン的にはいいんだけども。線ばかり多い。最近のでキャラクター性があるのはポケモン。「遊び」がほしい
  • [笹] 児童マンガ家だから「なるべくわかりやすく」でやってきた。今はわからないものもあるし、それも受けている。なるべく(マンガ原作でなく)オリジナルでやってきたから個性的ではあった。
  • [大] サンライズも原作ものが増えている。安定性があるから。
  • [笹] 実写化も。「ヤッターマン」は良く出来ていた方では。
  • [大]あのヤッターマンこわいよね。
  • [笹](実写版)「ヤッターマン」はシナリオ読んで2,3回現場にも。1シーンドロンジョさん(小原乃梨子)とトンズラーさん(たてかべ和也)と出てる。
    「マッハGoGoGo」(ウォシャウスキー兄弟の “Speed Racer”のことだと思われる)はこんなやり方もあるんだ、と思った。
    「CASSHERN」は(会場笑) わからなかった。

質問コーナーのあと、タツノコ50周年記念で二人が今組んでやっている謎のプロジェクトについて。

  • [大] 今進めてます。ちょっと笑っちゃうけど。キャラデザインがふたごちゃん。
  • [笹]キャラデザインは(ダメだしをした直後で)今まさに泥沼中
    「ヤッターマン」に近いかなー。
    10/19 の記念日に合わせて、という感じで。3月のアニメフェアに合わせてチラリと何か出すつもり。

 
ヤッターマン映画への三人でのカメオ出演は、笹川氏が「ボヤッキー」だからなんでしょうね。
タツノコプロについては楽しそうに語る大河原氏、ガンダム, サンライズ関連になると何やら複雑な感じになる という印象を言葉の端々から受けましたw。

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