デスマーチ 第1版

デスマーチ―なぜソフトウエア・プロジェクトは混乱するのか
Edward Yourdon
シイエム・シイ
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原書:→ Death March: The Complete Software Developer’s Guide to Surviving "Mission Impossible" Projects, 1st edition (1999)

「デスマ」とか言っちゃって、近頃はすっかりバズワードのようになっているデスマーチだけど、原典はこれ。Edward Yourdon は Coad/Yourdon法 っていうオブジェクト指向分析/設計方法論を作った人でもある。

第1版での「デスマーチ」の定義は「『プロジェクトのパラメータ』が正常値を50%以上超過しているもの」であって、つまり、おそらく世の中のほとんどのソフトウェアプロジェクトはこれに当てはまってしまう。
ヨードン自身は「デスマーチ」を必ずしも否定しているわけではなく、ソフトウェアプロジェクトの現実の有り様を表現する言葉として使っている。ただ「どうしてこんななっちゃうんだろうなぁ」というニュアンスは、きっとある。

その上で、ソフトウェアプロジェクトの人間的、政治的、文化的側面について書かれた古典。第2版も読んでみるべ。