ビッチェズ・ブリュー エレクトリック・マイルスのすべて

ビッチェズ・ブリュー―エレクトリック・マイルスのすべて ビッチェズ・ブリュー―エレクトリック・マイルスのすべて
中山 康樹

廣済堂出版 1994-07-01
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本編は、マイルスのエレクトリック期、オリジナルアルバムでいうと “Miles in the Sky” から”Pangaea” あたりまでのアルバム(その後に出た同時期の録音も含む)30枚くらいを時代順に(時には1枚をバラして)サウンドやメンバーの変遷を分析している。
あとは
・貴重盤ジャケ写ギャラリー(これは50,60年代のものも含む)
・エレクトリックに至る前、それから80年代復帰後の流れ
・エッセー
てな構成。
個人的に印象に残ったところまとめ。
・エレクトリックマイルスのアルバムのサウンドはTeo Maceroの大胆な(ロック的な)編集によるところが大きい。一人のミュージシャンとして捉えるべき。
・Keith Jarrett(p)、Pete Cosey(g)はバンド全体を見極める力量があった。
・Chick Corea(p)はすぐフリージャズっぽいプレイにいってしまうので、Milesがそれを良しとしていたかどうかわからない。
・Dave Hollandのベースがアコースティックなのかエレクトリックなのかを判別するのは、作品によっては非常に困難。
・Milesも最晩年は過去を振り返る演奏を多少やっていた。

’94年の本ということもあって客観的な情報に基づいた説というのは少ないのだが、目のつけどころがいいとは思う。今だったらもっと売れるんじゃないだろうか。増補改訂して復刊してくれたら買うね。

→この著者は「マイルスを聴け!」っていうブート含めたディスクガイドを出していて、なおかつversion7までアップデートしてるんだな。Amazonの読者レビューは微妙だけども。