天龍源一郎引退記念DVD-BOX 全日本プロレス&新日本プロレス激闘の軌跡
天龍BOXも長州BOX同様、テレ朝と日テレ両方が収められているお得セット。
[DISC1] 入団記者会見、断髪式あり。ターニングポイントとなったビル・ロビンソンとの組んでの馬場鶴田戦(81年)より前の試合はあまり収録されていないが、ロッキー羽田の試合が少し見られる。たぶん初めて見た。81年以降、当時はあまりピンとこなかったけど、今見ると受けっぷりも含めて充実しているのが伝わる。リッキー・スティムボートとのUN戦、ロード・ブレアースが掲げるベルトにはデヴィッド・フォン・エリックのネームプレートがついている… 長州戦はやっぱり珠玉。マシンとのシングルも良い。86年の長州戦で入場テーマが「J」なのはなぜ。
[DISC2] 天龍同盟。もうちょっと色々見たいところもあるかなあ…ちょっと少ない印象。 和田京平がレフェリーの時はすごくいい動きなのに、ジョー樋口になるとアラが出てくるのは何なんだ。テンポが合わないのか… 各ディスクの最後に小川良成、川田との鼎談が入っているけど、両者と天龍の関係性の違いが垣間見える。
[DISC3] 90年の退団までと、一気に時代が飛んでノアと分裂後の全日本ドーム、さらに時代が飛んでノアへの参戦。90年は高木功をいたぶってたりするけどこの頃が一番エグい。収録されてないけどラッシャー木村にまで喧嘩ふっかけてたからなぁ、あの辺の超エグい天龍ももうちょっと見たい。全日本ドームはメインで馳と組んで川田、IWGP王者健介とのタッグなんだが、まぁーなんか悲しくなる。ノアではもうだいぶ歳いってるけどイキイキしている。場は大事。
[DISC4] まずはこのDVDで初めてオフィシャルリリースされた全日本からの新日ドーム参戦(三沢タイガーと組んでの長州ジョージ戦)。カブキさんが「何かあるかも」って若手を総動員させてセコンドについていたというアレ。ぱっと見そこまでカタいようでもないけど…そのあとはまた時代が飛んでWAR時代。Mr.プロレス 天龍源一郎 DVD-BOX とあわせればWAR時代の多くがカバーできることになる。そっちのボックスになかった後楽園の反選手会同盟との熱すぎる戦いも入っている。ドームの試合は、藤波、猪木との絡みが実現したことに意義があるというところで、まあ互いのプライドもあるしなぁ。当時は冷静じゃないから盛り上がっていたけども。
[DISC5] 猪木超えまでと、ちょっと間空いてフリーとしての参戦。この頃の膝サポーター、めくれて裏地が見えがち。猪木戦では指をあらぬ方向に曲げられたと別ディスクのトークで言っていて、どうやらチョークスリーパーで落とされるのより恐ろしいことが起こっていたらしいんだけどどのタイミングでだかわからない。フリーになってからはあどけない石井智宏がセコンドについている。橋本戦はどれも心に響くものがある。健介戦ですら相手の得意技を奪ってちゃんと次につなげていくあたりの力量。トークは海野&石井智宏。天龍を前にした石井ちゃんがとてもしおらしい。
[DISC6] トークは中邑真輔。1999年ごろの武藤戦などと、2004年ごろ、新日本のいわゆる暗黒期。2004年のはもう全く思い出せない。安田忠夫が魔界から更生して天龍と組むなんてこんなのあったっけ?5月東京ドームはパートナがミング(キング・ハク)でなかなか感慨深いけどドルゴルスレン・スミヤバザルが全くの素人なのでどうにもならない。柴田勝頼(ビッグマウス・ラウド以前)戦だけ際立って面白いのは、柴田が本質的に昭和スピリットの人ということなんだろう。11月の闘魂祭り大阪、記憶にないが翌年の1月闘魂祭りが伝説のアルティメットロワイヤルなのだな。セコンドに石森太二がいてあれ?ってなったけど、この時期は闘龍門X解散とエルドラド入団の間だったらしい。