そういえば志賀勝はピラニア軍団として坂本龍一作品を歌っていて、それが”Yearbook1971-1979にも収録されていたのだった。改めて聞いてみたけどクロスオーバーっぽいバックに乗せてド演歌唱法で実に奇妙な曲であった。
「男」は1978年のシングル。いつものようにラ行が全部巻き舌だが、この曲ではセリフ部分で義理人情に欠けているらしい兄ちゃんに説教をかます。1番では「俺もしまいにおこるで」なのだが、2番になると「こら!われ一体なんぼのもんじゃい」と爆発、血の雨が降るのかと思いきや、3番で「まあ、そうおこるなや」と縮退するというオチ。いいもん聞いたと思わせる。
「迎えてやるぜ」は、理由も言わずに別れた恋人を、すべて許して迎えてやるぜという内容。決してそのスジのお迎えの歌ではない。