
ソニーが開発した波面合成技術によって音に包まれる感覚を生み出す、独自の空間音響技術=Sonic Surf VR(SSVR)を使い、5組のアーティストが空間音響作品を制作。従来の技術では不可能だった“音に触れる”体験を実現します。参加アーティストは中野雅之(BOOM BOOM SATELLITES)、Cornelius、evala、Hello, Wendy! + zAk、清水靖晃の5組。

小山田圭吾×大野由美子対談 「音に触れる」空間音響がすごい | CINRA
Cornelius、Hello,Wendy!らの曲を128chのスピーカーで体験する『Touch that Sound!』展
土曜日、御茶ノ水行って聞いてきた。SSVRのスピーカーは1ユニットに8ch分スピーカーが入っているらしく、それが16台横一方向に並んでいる、というセッティングであった。なので、128chということになる。ベストポジションの一箇所に椅子があり、その他おすすめなポイントの床に印があるので、適宜移動して立った状態で聞く。
各作品の間にアーティストのコメントが入るのだが、それが場所によって日本語、英語、中国語に分かれていた。立ち位置によっては区切られた外の音、ほぼ聞こえない。聞こえるときも、遠くの方で誰かが喋ってるように聞こえる。最初スタッフの人が喋ってるのかと思ったくらいで、本当の話し声と判別が難しい。
聞こえ方としては耳の後ろくらいまでが音で満たされているような感覚。バイノーラルもこんな聞こえ方だったかと思うが、ヘッドホンでもなく、フロントにスピーカーあるだけでこうなるってなかなか驚き。定位によっては頭の中を左右方向に突き抜ける。そして音場が広い広い。
各作品、なかなか強烈であった。Corneliusの「あなたがいるなら」は部屋のど真ん中にボーカルとギターソロがあって周囲をいろんな音が飛び交っているんだけど、あんまり意識していなかった音にも気づかされる。結局2周近く聞いてしまった。