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映画宣伝ミラクルワールド 東和ヘラルド松竹富士独立系配給会社黄金時代 斉藤 守彦 洋泉社 2013-10-29 |
今は映画宣伝ミラクルワールド特別篇という増補改訂版が出ているようだが、オリジナル版の方を読んだ。
「映画宣伝ミラクルワールド・特別篇」東和VSヘラルド。洋画宣伝が元気だった時代。 | シネマズ by 松竹
オリジナル版は、主に東宝東和が70年代から90年代前半までやっていた「話題宣伝」(ハッタリ宣伝)で、誰がどんなことをやって、結果どうなったのかというのを細かく書いている。ヘラルドと松竹富士は割合的にはかなり少ない。
「サスペリア」「エレファント・マン」「少林寺」「ランボー」「西太后」「Mr.Boo」「ブッシュマン」「死亡遊戯」など…
作品の一部の要素を拡大解釈し、時には勝手に名前をつけ、意味不明な造語をつくり、(ほぼ)でっち上げまでやる…今からすると随分えげつない手法だが昭和はどの世界もこんなもんだったかも。
TVスポット、新聞広告、ポスター。たぶん子供の頃かなりワクワクさせられたり怯えさせられたりしたような。大部分は東宝東和の仕業だったようである。
最近も映画の邦題ってよく炎上しているけど、源流はこの辺りかもしれない。「全米が泣いた」的なのもここか。
TVスポットでおすぎが喋るようになったのはどうやら「フィールド・オブ・ドリームス」をおすぎが絶賛したところが発端であるみたい。