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社長が逮捕されて上場廃止になっても会社はつぶれず、意志は継続するという話 小林 佳徳 宝島社 2014-08-20 |
STORYS.JPの殿堂入りストーリーの書籍化シリーズ。偏差値がアレだったギャルがSFC入った云々の本と同じシリーズやね。
著者はライブドアがオン・ザ・エッヂだった頃に入社、例の事件後一回辞めたものの、またライブドアに戻る。現在は別の会社で違う仕事をしている。そんで、私とは某社で同期入社以来、微妙な腐れ縁が続いている人であるw
急成長ベンチャーに特有の、ある種カルト的な熱狂と、事件後の疲弊と、普通の会社になっていく渦中での忸怩たる思いと。
だが、その熱狂の中で確実に種は蒔かれ、今や散らばった出身者の活躍によって様々なベンチャーで芽生えているのだよ、ということを熱量をもって語っている。
印象的なのはやはり熱狂、スリルというか…そこにいた者にしか表せない感覚。きっとこれを味わっちゃうともう「普通の」仕事なんて生ぬるくてやってられないんだろうっていうのは想像できる。
その意味で、彼には間違いなく種が蒔かれていて、正しい堀江チルドレンの一人となったのだなぁと感慨をもって読んだりして。
同時に、やっぱり思うのはホリエモンにはもう少しうまいことやってほしかったなと。この国のクッソみたいなエスタブリッシュメントを勢いづかせてしまったことで、日本全体が相当世界から遅れをとったと思うんだよねぇ。
余談。プロレスファンとしては「ドラゴンドア」の単語を見て「ああああああー」ってなりました。