ミル・マスカラス/ビバ!ルチャシネマ×2 [DVD]
ジェットリンク 2006-10-25 |
“Los campeones justicieros (1971) “, “Vuelven los campeones justicieros (1972)” の2本のメキシコ映画を収めたDVD。
日本ではミル・マスカラスを前面に出した題名になっているけど、これどっちもブルー・デモンの映画ですな(ただし2本目はマスカラスも格が上がって主役級の扱い)。
ブルー・デモンはエル・サントと並んでルチャドールでありながら国民的映画スターでもあった人。生涯に27本も映画に出演しているんだそうで。70年前後だともう大ベテランの域に達している頃。
筋立てとしては、日本の戦隊ものを思い浮かべていただければ良い。ブルー・デモンの他、マスカラス、ティニエブラス、メディコアセシノなどがバイクに(ルチャのコスチューム姿で)またがり荒野を駆けるのである。アクションはルチャベースなので、地面の上で手首を取ってくるっと回したり、受身とったりしている。味わい深い。
“Los campeones justicieros”、マスカラスはまだ千の顔を持ってる時代で、カット割りごとにマスクを変えてくる。なんか「めんどくせえな、こいつ。わかりにくいし」って感じw
正義の軍団の一人に”La Sombra Vengadora”って人がいるんだがこの人のマスクは Rayo de Jalisco(ラヨ・デ・ハリスコ)と同じ黒地に縦に銀の稲妻が入ったもの。どうも謎なのだが、Google翻訳を駆使してスペイン語の記事をいくつか見た範囲では、”La Sombra Vengadora” キャラクターの方が先にあってそれをハリスコが使ったっぽい。。。けど、この中身はハリスコなのかな。
(追記:ラヨ・デ・ハリスコのマスクについてはのちにGスピリッツ Vol.43とvol.51で謎が解明。ラ・ソンブラ・ベンガドーラの方がオリジナル。)
悪の軍団側にいるのはブラック・シャドー(トペを開発した人! ブルー・デモンの盟友!)。だいぶ前(52年)にマスクを剥がされているが、映画ではマスクをかぶっている。クライマックスでは悪の基地でブルー・デモンとブラック・シャドーの戦い!
続編らしき”Vuelven los campeones justicieros”、どうやら出世したマスカラスはいわゆる「トレード」(M字マークのアレ)銀ラメマスクを着用。湖でのボートアクションでは後ろがチャックのプライベートタイプっぽいのを使っている。こちらではラヨ・デ・ハリスコ(Jrじゃなくてお父さんのSrの方)がその名前で出ている。
こっちでも出演者に関しては謎があり…Avispon Escarlataって人がクレジットされていてその人は見た目がエル・シコデリコっぽい渦巻きマスクでなかなかかっこ良いのだが全く情報が無くて誰だかわからない。。
結構楽しめたんだけど謎も深まった。。誰か教えてくださいツイート等お待ちしております。