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「ゼロ年代」狂想のプロレス暗黒期 (G SPIRITS BOOK) 上井 文彦 辰巳出版 2012-06-13 |
上井文彦氏は2000年代の本当に潰れちゃうんじゃないかというくらいヤバかった新日本プロレスでマッチメイカーをやっていた人。総合格闘技路線とかK-1の選手呼んだりとか、全部この人の頃の話。現在は借金の返済を頑張っておられるようであり…
そういえば同じ出版社から出ているGスピリッツ Vol.24には、当時の商売敵であり提携相手でもあった谷川貞治氏(こちらも借金抱え中)との対談が載っていた。
個人的に思い出すのは、カブキさんの店行った時にいたなぁ、とかビッグマウス・ラウド一回だけ行ったなぁとか。。
ビッグマウスラウド 6/18 後楽園 | Cafe de Shrimp (2006/6)
新日時代に自分が仕掛けた色々から、誰と誰が仲悪いとか、ビッグマウス・ラウドでのドロドロまでわりと明け透けに語っている。それなりにおもしろい。
パラオでの猪木との邂逅なんてのはちょっといい話。
ただ、やっぱり思うのは上井氏は人情厚めの営業のおじさんで、当時の喜びとか怒りとか感動とか書いてるけど、全て営業職っぽいマインドに帰結していて、そこからはみ出るところはない気がする。で、マッチメイカーが持つべき素養ってのはそれとはちょっと違うものなんではないかという。。。もちろん外部環境が悪すぎたことは否めないんだが。
あの頃の新日については、やっぱり本人がどれだけ否定しても暗黒期としか言いようがない。