ある悪役レスラーの懺悔 / 関川哲夫

ある悪役レスラーの懺悔
関川 哲夫
講談社
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デスマッチ大王、FMWでの大仁田厚のライバル、火炎放射やるけどほんとはいい人、でおなじみ ミスター・ポーゴ様の自伝。

前半、地元の名士の出だったがその後急に転落した波乱の生い立ち、中央大柔道部、相撲、日プロ、新日旗揚げ時代、山本小鉄に嫌われ海外へ…という流れで普通に自伝の色が濃い。海外時代の話はやっぱりおもしろい。ブロディ、ブッチャーとの交遊とか、冬木、健介と過ごしていたころとか。
なお、ケンドーナガサキ(桜田一男)の話は書かない、というポリシー があるらしく、「俺様をいじめた桜田さん」という以外はほとんど触れられていない(爆)
しっかし、なんでこの人はこんなに日本人レスラーに敵が多いんだろうか。生い立ち?たしかにものすごいコネはあるから、妬まれたという側面はあったのかもしれない。

中盤からはうっかり暴露っぽい話が随分出てくる。書いていいかどうか迷ってる場所がいくつかあるんだけど、迷うべきところを完全に間違ってるんだよねw。本当にヤバい話はそこじゃないぞっていうw

FMW時代の裏話は超完全暴露。やたらケーフェイとかハイスパートとかアングルとかの言葉を使いたがるあたり、ゴーストの人の趣味にある種の臭いを感じざるを得ない。。
「身内を騙す」大仁田の戦略っていうのは、昔の猪木と同じなんだよなぁと思った。

特筆すべきはレスラーの女関係か。吉田豪が指摘していたが、なぜかそのあたりだけ描写が官能小説のようになっているw。なんでこんなに詳しく書いているんだろうというくらい自分の女性遍歴を書いていて、結果としてプロレス界のグルーピーっぽい人たちの存在がうっかり浮き彫りになってしまっている。これはプロレス本でも珍しいんじゃないだろうか。

ということで、意外と言っちゃあれだが面白かった。