枝雀十八番 (DVD)

十八番(おはこ) [DVD]
十八番(おはこ) [DVD]

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EMI MUSIC JAPAN (2009-04-01)
売り上げランキング: 326

4月に発売された「枝雀十八番」はCDボックスとDVDボックスがあって、演目は同じだが録音/録画日は違うものなので、ファンとしてはどっちも買わざるを得ないのであった。
「十八番」は81年に行われた連続公演だが、映像は残っていない。なので、DVDは近い時期の「枝雀寄席」のテレビ番組から集められた蔵出し映像集になっている。
(1) 宿替え / 寝床
「宿替え」序盤の物を置いていくところは湧くときと湧かないときがあるが、ここではすごく湧いている。「寝床」は何回か素に戻ってしまう瞬間がある。「浄瑠璃のかたまり」で終わらせている。
(2) 蛇含草 / 代書
「蛇含草」は「お染め久松」の曲食いだけ無い。「代書」はほぼCDと同じ。友人に履歴書について聞いて回ったのを話す件をやっていない。
(3) 天神山 / くしゃみ講釈
「くしゃみ講釈」、激しい。見台ごとひっくり返ったりしてる、
(4) 延陽伯 / 高津の富
「延陽伯」はだいぶ時間的に切り詰めている印象。「高津の富」は歌舞伎座での独演会からだが、テレビ放送したものなので最初の方ちょっとカットされてるかもしれない。
(5) 鴻池の犬 / つぼ算
まあ普通
(6) 仔猫 / 夏の医者
「仔猫」はこのボックスでは異例の96年。途中で「この話をしてるだけで目頭が熱くなる」というところがあるが、このとき枝雀師は本当に泣きそうになっているんじゃないだろうか。ちょっとドキッとする。
「夏の医者」は非常に元気。「お日ぃさんが、かぁーーーー」も含めて。
(7) 鷺とり / 口入屋
「鷺とり」ではウグイスとりのところは切ってるが、にわかはやっている。「口入屋」は映像あった方が面白い。
(8) 八五郎坊主 / くやみ
「八五郎坊主」のマクラで、「SR」(ショート落語)をかなり大量にやっている。
(9) 愛宕山 / 親子酒
「愛宕山」は汗だく。「親子酒」はやはりおやじが寝てしまうところが見物か。
(10)[特典DVD] 枝雀一門師匠を語る
一門の8人が稽古場に集合して思い出を語る40分。だいぶおもしろい。
(11)[特典CD] 貧乏神…じゃなくて猫
「貧乏神」とCDにも印刷されてるんだけど、「猫」。CDボックスと入れ違えになってしまっているようだ。なんという致命的なミス…下座で録音されたもののようだ。フィルタかけても聞き取るのが難しい。

枝雀十八番 (CD) | Cafe de Shrimp