ピラニア軍団の’77年アルバム。坂本龍一関連盤であるし、志賀勝関連盤でもある。2024年リイシューでは全曲のカラオケ版がついた。
オリジナルの方は、前に坂本龍一Year Bookに収録されていた志賀勝の「役者稼業」だけ聞いていたが、他の曲もなかなかすごい。三上寛がほとんどの曲を書いているので曲自体はフォーク的なのだが、アレンジは佐藤準と坂本龍一がそれぞれ担当していてクロスオーヴァー/フュージョン基調。歌ってる人たちは東映の役者だからどこか任侠っぽさがあり、それぞれのレイヤーがバラバラなのだった。
ボーカルトラックが抜かれたインストゥルメンタルを聞くと、もう全く上に乗っているはずのボーカルが想像つかないという…
川谷拓三といえば後年の「だけど泣かないさ」を思い浮かべるが、こっちの拓三の方が良い