ソフトウエアの要求「発明」学

ソフトウエアの要求「発明」学 誰も書かなかった要求仕様の勘違い
スザンヌ・ロバートソン/ジェームズ・ロバートソン 河野正幸
日経BP社 (2007/08/02)
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著者のSuzanne / James RobertsonはTom DeMarco一派で、Volereというソフトウェア要求プロセス(プロセスというよりテンプレートに主眼があるのかな)を推進している人たち。
過去に「要件プロセス完全修得法」(原書はMastering the Requirements Process、2nd Editionが出ている)を出している。

原書の題名は「Requirements-led Project Management: Discovering David’s Slingshot」なんだけど、プロジェクトマネジメントの本というよりは、やっぱり「要求」の本。「要件プロセス完全修得法」の補遺と考えた方が良さそうだ。新しい部分は、いわゆる「イノベーション」的な要求の発明やアジャイルな開発やプロジェクトマネジメントへの言及があるところだが、そこに関しては特にオリジナリティがあるわけではない。
なお、本書の注釈によるとMastering the Requirements Process、2nd Editionはだいぶアジャイル寄りになっているらしい。

要求プロセスのボリュームを出す際にファンクションポイントを使う方法を具体的に説明しているところはちょっと面白かったかな。