新百合ケ丘に最近移ってきた昭和音大のホール「テアトロ ジーリオ ショウワ」はオペラハウス型の作りで3階建て。通常クラシックのコンサートをやるところなのだが、今回はなぜか1回だけのソロピアノコンサートが行われたのだった。
満員の客層は20代か60代のどちらかという感じ。まあ平日の18:30スタートなのでそんなもんか。
登場したChick Corea、出ると同時にいきなり引っ込むというChickギャグを披露。印象としては「Chickおじさん」って感じ。会場が会場なので、客の固い雰囲気を和まそうとしていたのか、色々やっていた。曲間には喋りも多めに。正直、雰囲気的には勝手が違って難しい部分があったんではないかと思うけど、でも最後にはきっちり会場をまとめてみせてた。プロですなー。
終演後貼り出されたセットリスト(昭和音大、GJ!)はこちら。
演奏の方は、当然ながら素晴らしい。最初のimprovisationとか小品集の”children’s songs”のような自作曲の方が輪郭がハッキリしている分、印象に残る(でも、聴衆みんなが同じ感じだったかというと、そうでもなかったような気がする)。”Waltz for Debby”はちょっと意外だった。
11曲目では「ここはミュージックスクールだ」とか言いながら聴衆を5パートに分けてハーモニーを歌わせ、さらにコール&レスポンスを交えながら演奏するというのをやって。これがまた妙に綺麗に決まってしまってなんかすげーと思った。2度のアンコール含め2時間。