米朝一門会 (2007/6/17, 麻生市民館)
チケットは完売。当日券もなし。開演15分前には手ぬぐいが売り切れ、と何だかすごいことになっていた。
・ 桂吉の丞:「動物園」
・ 桂吉弥: 「ふぐ鍋」
・ 桂米左: 「七段目」
・ 桂米朝: 「夏の医者」
人間国宝、のっけから「もうあと一二年やろと思うんですけれどもねぇ」なんてことを。マクラがループしていて、ネタなのか本気なのか、大丈夫なんだろうかとちょっとドキドキする。なにしろ病後でありますからな。でもその後は「夏の医者」をサゲまでちゃんとやってくれた。まあ幾分つかえたりとか、たしかにかなりの衰えがみられたけれども、聞けただけでもありがたい。
ここで休憩。
・ 桂九雀: 「延陽伯」(御公家女房)
枝雀の弟子。「落語大全」の鳴りもので名前を見ることがある。全く曇りのない明るい芸風ですな。
「延陽伯」は江戸落語の「たらちね」と同じもの。「あーらわが君」ってやつね。「笑わせて笑わせて 桂枝雀」で知ったが、九雀バージョンは「御公家女房」と改題しているらしい。
・ 桂南光: 「皿屋敷」
トリ。枝雀をかなり忠実になぞっていると思った。あとで聞き比べたらそうでもなかったんだけど。「暦めくってええ日選んで目ぇ噛んで死んでしまえ!」まで聞けたのがちょっと嬉しかったりして。
全て20分くらいでまとめて、全体で2時間半くらい。とにかく人間国宝を拝観できて良かった。
やっぱり上方落語は鳴りものが入ったりして、派手な感じがあっていいよなぁ。