要求開発と要求管理―顧客の声を引き出すには
posted with amazlet on 07.03.15
カール・E. ウィーガーズ Karl E. Wiegers 田沢 恵 溝口 真理子 宗 雅彦
日経BPソフトプレス (2006/12)
売り上げランキング: 16710
日経BPソフトプレス (2006/12)
売り上げランキング: 16710
Process Impact — Process Goodies to Support Software Development(著者のサイト)
ソフトウェア要求(日本語版サポートサイト)
原書:More About Software Requirements: Thorny Issues And Practical Advice
原書のタイトルからわかるように、前著「ソフトウェア要求」の続編。
Karl E. Wiegersは、基本的に実践家なんだろうなと思う。恐らく経験から生まれたであろう、ソフトウェア要求に関する主張はバランスが取れていて、僕なんかはほぼ同意見なんだけども。
前半はアジャイルを意識した部分などが新しいが、基本的には前著をなぞっている。
中盤で、ユースケースの効用と限界を明確に述べているところは、今までのこの手の本にはあまり無かったところかも。ユースケースは有用ではあるものの、理論家が書いた夢みたいな本を鵜呑みにしてそのままやるとエラい事になるんで、これも全面同意。
後半では、文章の単語レベルに至るまでSRS(Software Requirements Specification)の作り方、要求管理の方法などをこと細かに書いている。ガイドラインとして有用なんではないか。
この本の難点は邦題。要求開発だけはカンベンしてください。