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藤波辰爾自伝 未完のレジェンド 藤波 辰爾 草思社 2010-11-13 |
待望の藤波辰爾自伝。
ところどころ、本文の途中に冷水を浴びせかけるかのような長州コメントが挿入されている。
ドラゴンボンバーズを始める90年あたりまではかなりサラっと流した感じで書かれている。だいぶ薄味。
Gスピリッツ Vol.19の4万字インタビューで補完するのが良いかもしれない。
カール・ゴッチ家は朝6時になるとマーチが鳴り響くらしい。
で、90年以降。
部屋別制度へのこだわりというか執着が感じられる。ドラゴンボンバーズ、無我、ZERO(後のZERO-ONE)。
前田日明に対する評価が思った以上に高い。
腰を壊したときの1年の闘病は凄まじい。
社長時代の葛藤。この辺は生々しい。
ミスター高橋本(「流血の魔術 最強の演技」)への言及、わりと具体的な反論があるが、これは何となくライターさんが書きたかっただけのような気もするw(「読んでない」のにこんな反論できるのは妙だし!)
大概の人には恨みをもっていないようだが、西村修だけは許さないらしい。
そして、やっぱり猪木が好きと。まあ付き人からスタートしているわけだし、そういうことなんだろうなぁ。