Michael Jackson: A Visual Documentary 1958-2009 The Official Tribute Edition

Michael Jackson: A Visual Documentary 1958-2009 The Official Tribute Edition
Adrian Grant
Omnibus Pr
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邦訳も「マイケル・ジャクソン全記録 1958-2009」として出ているのだが、「原書の方が、写真が多いんですぅー」と言われたので原書を借りて読んだ。本当に日を追って最後までが記録されている。
著者は2000年代にマイケル関係の舞台に関わっているので、基本的にはマイケル側の立場と言える。様々なスキャンダルや噂についてはスポークスマンの公式回答を載せる、という形で記述している。

自分が今まであまり知らなかったことが色々わかった。
・ “Thriller”後のツアーは Jacksons のツアーだった。そしてその取り巻きがドン・キングはじめ胡散臭いことこの上ない。
・ Thriller後に至っても Jacksons の一員であったわけで、Jackson 5/Jacksons もちゃんと押さえないとMJの音楽は全貌がつかめないのだった
・ 経緯が不明だがエホバの証人の信者だった。Thrillerのビデオでもちょっともめたらしい。87年に脱会している。
・ エレファントマンの骨に執着していたのは事実らしい
・ なんかハウステンボスが好きだったみたい
・ 二度目の裁判のときはラトーヤ含め(!)ジャクソン一家は結束していたらしい
・ 親友(!)ユリ・ゲラーとの写真も載ってた…

93年あたりまでは コンサート→授賞式→コンサート…なのだが、そこからは、コンサート→病院→コンサート…になり、2000年代は 法廷→葬式→法廷…みたいな感じになる。後の方に行くほど読むのがつらくなってくる。トップに立つということはそういうことなのか。取り巻きやら、一攫千金を狙って盗作だの虐待だの数知れずの裁判を起こしてくる輩やら。一方、これ以上ないほどの栄誉の数々を受け続ける。結果的には、全く幸せそうな感じがしない。

音楽的な部分の記述が不足気味なのはちと惜しい。