Cats (2019) – Rotten Tomatoes
舞台は未見。「映画秘宝」の柳下評を見て、これは単なる駄作を超えた何かであるように思えたのでレイトショー見てきた。観客10人。
ミュージカルなので全編流れている音楽に関してはちゃんとしているし良かった。ダンスも撮影時点ではたぶん素晴らしかったはずである。が、動きまくる尻尾と揺れまくるカメラワークで全然ダンスの良さが入ってこない。
一般的な評である「猫人間が気持ち悪い」について。猫人間の個体により気持ち悪さに多少の差はあるのだが、一番長く映るメインキャラクター(フランチェスカ・ヘイワードが演じている)が一番気持ち悪い造形なので、中盤くらいからは「もぉおおお、お前は寄るな!」と思っていた。「ホモ・サピエンスの次のやつ」みたいなノッペリ感。演者は一流なのに…不憫だ。
ゴッキーの件が引き合いに出されることが多いが、そこだけでなく猫人間が飲み食いする場面は全部気持ち悪かった。
背景との合成に違和感を感じる場面も多かった。
設定的には性別があるけどビジュアル的には性別が無い猫人間たちの、猫的に見せる動きが全部淫靡に見える悪夢。結局「猫人間」なのが致命的なんだろうな。舞台では、あくまでも「猫を演じる人間」である筈で。
ちょっとつらかった。