配信でふと見かけたのだが、このジャケには見覚えがあった。おそらく、友&愛のTOTOのコーナー(もちろんLP)にあったけどあまりにも素姓がわからなくて借りずじまいだったやつだ。40年前の話。
TOTOのメンバーであるBobby Kimball, Steve Lukather, David Paichが参加していることはわかっていたのだが、これ、70年代のBoney M. そして80年代後半の(今や替え玉事件でしか記憶されていない)Milli Vanilliの仕掛け人であるFrank Farianのアルバムだったとは全く意外だった。
出たのが85年だが、Bobby Kimballは前年にTOTOを脱退している。Wikipediaによれば
After splitting from Toto in 1984, Kimball relocated to Germany for a solo career under producer Frank Farian of the Far Corporation.
とのことなので、数曲のBobby Kimballボーカル曲(作曲もしている)はソロワークの断片なのかも?サウンド的にはTOTOの延長線上にある。
一方、1曲目の”Stairway to Heaven”カバーを含む何曲かは、ベースはシンセだし、なんならオーケストラヒットが鳴るし、でBoney M.に近い。
VoでRobin McAuley(Michael SchenkerとのMcAuley Schenker Groupでも知られる)も参加している。これもまたちょっと違う路線。
全然サウンドに統一感が無いのだった。完成に至らなかったいろんな断片を寄せ集めたのだろうか。変なアルバム…



