「鯛ふじ」は水天宮前のかなり地味な場所にある割烹。夜は高級車が集ってしまうらしい、知る人ぞ知る店なのだそうだが。昼は1000円前後で食べる事ができる。
店の内部は、なんというか、「昭和」である。趣きがあり、ひきつけられる。席は10席なので、混んでいることが多い。13時過ぎくらいの方が良いかもしれない。
昼の名物は鯛丼(1000円)であるらしい。この鯛丼、鯛が「づけ」のような感じで乗っているんだけど、これがかなり絶妙。単体で食べるとちょっと濃い味付けなんだけど、これを下のご飯などなどと合わせてガバっとかきこむと、完璧な調和を見せてしまうんだな。さらにすごいのは、お新香、味噌汁、付け合わせも日によって違い、しかもうまく、それが「ちゃんと作ってある」うまさであるところ。
そして味噌かつ(900円)。注文を受けてから揚げられるかつは、衣が最小限の厚さでついていながら、サクサク感はしっかりしていて、肉のうま味をしっかりキープしているという、これまた絶妙なつくり。そこにからむ味噌だれがまた。味噌汁などは丼ものと同じくついてくる。これはかなーり幸せ。これで900円なら安いと思わせる感じ。
一つ難点があるとすれば、禁煙ではないので、隣のくそじじい紳士がたばこを吸い出すと台無しになる場合があることくらい。
鯛ふじ : 中央区日本橋箱崎町14-7