芸術状物質の謎―あの男が煙突から降りてきた

芸術状物質の謎―あの男が煙突から降りてきた
飯村 昭彦
雷鳥社
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この本はちゃんと買いました。

飯村明彦氏は、かつて トマソン煙突のてっぺんまで登って写真を撮ったことで、赤瀬川原平、藤森照信の路上観察学会において脚光を浴びた人物。なので副題が「あの男が煙突から降りてきた」なのですな。
これ↓
超芸術トマソン (ちくま文庫)

ここでは銀座、新宿など都心を中心に、たとえば無数にビラが貼られてはがされたことによってできたテクスチャとか、都市の営みから自然に生まれる「芸術」的なものを撮っている。短い文章もついているのだけど、新宿に関しては学生運動の痕跡みたいな話も出てきて、なるほどぉと歴史を感じたり。
やはり、写真の美麗さが仕事師という感じ。