ビートルズ武道館公演についての証言を集めたドキュメンタリー。
数々の長老たち…亀渕昭信、ホリプロの堀威夫、松本隆、星加ルミ子、湯川れい子から康芳夫(ここでも出てくるのか!)まで、の証言や日航機内でアテンドした人の証言など、興味深いものは色々あった。高橋克彦のイギリスでステージに上げられた話(写真がないので長年信じてもらえなかったらしい)なども。
東芝ディレクター高嶋弘之も出てくる。後で知ったがこの人は高島忠夫の弟、高嶋ちさ子の父なのだな。
良いところは以上。
永六輔、中村八大のパートは日本ポップス史においてはたしかに重要だが、ビートルズと直接つながるところがない。なにか水増ししたような印象を受ける。そこをやる時間があるのなら、たとえば元祖老害 細川隆元らが当時どういうことを言っていたのかをちゃんと後世に伝えた方が良いように思う。
折に触れて挿入される謎のイメージ映像。音楽ドキュメンタリー、しかも洋楽をテーマにしたものにそういうのは要らんのです。地上波テレビじゃないのです。本当に興ざめ。
ビートルズの音楽ドキュメンタリーなのにビートルズと全然関係のないダサいBGMが急に流れ出す。しかもバランスが悪くてインタビュー発言への注意を逸らすのが本当にダメ。
音楽ドキュメンタリーとしては平均点以下。映画館で見る必要は全くなかった。
ちなみにイラストは浦沢直樹。