
新日本だけでなくジャパン(全日本)時代も入っている(でもWJは無いよ)8枚組。いつになったら見終わることやら。前田、天龍との対談も入っているが、こちらは司会に流智美がいるので安心。
[DISC1] 74年のデビュー戦から83年の藤波との抗争勃発まで。初期は…やっぱり色々とかっこわるい。しかしそれが81年10月のあたりでガラっと変わっている。抗争始める1年前でまだあっさり負けたりはするんだけど、その時点である程度スタイルが完成してきているのだった。82年10.8、ダイジェストだが、長州に吹っ飛ばされて華麗に受け身を取る新間寿もちゃんと映っていた。それで長州藤波のシングルが続くのだが、藤波の素晴らしさを改めて認識。長州はセオリー度外視でいきなり大技を繰り出したりするのだが、それを切り返して藤波がレスリングの攻防に戻していく、なので結果的にはちゃんとメリハリが出た試合になる。二人のマイクアピールは当時全然わからなかったけど、今聞くと、やっぱり全然わからない。なんも聞き取れない。DISC1最後は前田と対談part1。とてもぼんやりした話。
[DISC2] 最初の方、太ももの肌荒れが気になる。札幌の藤原乱入、覚えてなかったけど、このとき藤波はなんか知らないが興奮にまかせて山本小鉄をボディスラムしてしまっていて、小鉄が憮然としている…やっぱり本当に恐ろしいのは藤波辰巳である。それで、この時期のアニマル浜口、とにかく最高。藤原は一人でずっと流血している。
[DISC3] ここからジャパンプロレス。一番初めの乱入、契約の都合上、テレビ中継が終わるタイミングで乱入してるんだな。ブロディ、マスカラス、ウォリアーズなど全日のトップどころとどんどん当てられていくけどまぁー手が合わない。天龍とだけガッチリかみ合っているのは奇跡的。途中からビッグマッチでは長州がとりあえず流血する流れになっていく。そんな中で意外だったのがリックマーテル戦。長州が序盤からアームドラッグを何回もやったりして、全日本っぽいじっくりとした攻防に寄せていった結果わりと良い試合になってるのだった。
[DISC4] のっけから伝説のジャンボ鶴田戦60分フルタイム。ちゃんと見たの初めてかも。よく長州はバテバテで鶴田は余裕、鶴田すごい、みたいなことを言われる試合だが。長州そこまでスタミナ切れには見えない。けど、いつもやってることをやらせてもらえない感が強く鶴田ペースに乗らざるを得ない状況になってる。鶴田はもちろん抜群のスタミナだが、余裕を殊更に見せつけてるようでもある。このディスクの最後にも天龍との対談があって天龍が言うには、ジャパンの興行メインだったので長州としてはお客さんを満足させる藤波戦のような試合がしたかったはずなんだけど、その辺りでもがいてると感じたと。長州本人は「しんどかった」しか言ってないけども、これは長州に同情。ニックボックウィンクルとか大物との試合は大概決着つけない。両リンって本当に便利だったんだろうな。伝説の「異種格闘技戦」トム・マギー戦もある。
[DISC5] セコンドに健介が登場。ジョー樋口も長州の試合を裁くようになる(そして失神する)。カルガリー・ハリケーンズも敵として登場、キラー・カーンが合流。カーンは全日の中でも映える。この頃の谷津は人気あるんだなぁ。ウォリアーズ戦は意地が感じられる緊張感ある絡み。やっぱり決着がつく試合は少ない..
[DISC6] ジャパン編の最後のディスク。鶴田天龍vs長州谷津が定番化。鶴田も含めて波長が合ってきていて、結果いい試合を連発するようになっていったのだな。ほぼ決着はつけないけど。マシンとのシングルマッチが収録されているのはマシンマニアとしては嬉しい。このときも一瞬自分でマスク取っちゃう(そして結構ちゃんと平田さんの顔が映っちゃう)のだった。マスクにこだわりがある割には何かと言うとすぐ取るのだ。
[DISC7] 新日本復帰後の2枚は年あたりの試合数がだいぶ減る。87年は新日本自体が本当にもう無茶苦茶で、新日本自体が試合の作り方わけがわからなくなっている。そのピークとも言える暴動が起きた両国でのタッグ戦からの猪木戦。猪木戦はおそらくプランになかったと思われ、両者バラバラに一旦控え室に引っ込むあたり、いろいろ想像できる。そのあと2年くらいで猪木が現場から消えるとともに安定感が。前田とのトークで写真を見て「キラーカーンがいる」と無邪気に笑う長州さん、恨まれていることを知らない模様…例の「ハイスパート」という言葉について、長州は「ハイスパット」とここでも発音しているので、やっぱり隠語のhigh spotを記者が聞き間違えた(というかその言葉は当時外部には知られていなかった)説の信ぴょう性が高くなった。
[DISC8] 天龍(WAR)とのドームでのシングル対決から。天龍の髪型が気になって試合に集中できない。ジャパンがいた頃の天龍は攻めも受けもきれいな部分があったのに、ここでの天龍はもうただただ無骨で荒っぽくなっている。怪我から復帰の94年藤原喜明戦あたりからビジュアルが今の日焼け長州に変わっていく。越中戦では当時流行り?のもみあげ刈り込みが気になって試合に(以下略)。セコンドに寺西勇がいるのは感慨深い。グラン浜田もいるけどなぜか維震軍Tシャツを着ている。Uインターは横浜のとドーム。最後は大仁田戦。有刺鉄線でロープワークって破壊力がすごい。前田とのトーク最後は、ゴッチ家でゴッチとシュートが行われたんじゃないかっていうよく聞く話についてもちゃんと話している。「マレンコさんの生意気な息子」(多分ジョー・マレンコ。当時中学生くらい)がカカト踏んできたらしく、相手はそっちだったらしい。